ルールズ・オブ・アトラクション
コレは、 “人間同士は、絶対に絶対にわかりあうことは出来ない” という映画なのでした。
主な登場人物は6人(いや、5人か?いや、中心になるのは3人ってとこか。)。 その何人かの男女が、どうしようもなくすれ違うお話。 そりゃもう、どうしようもなく。
このお話でキッツイ思いをする若者達は、みんなやりたい放題し放題の気ままな生活を送っているものの、 心は、気持ち悪いほど純真だったりする。 その純真が邪魔して、大事なものには全然目が向かない。気がつかない。 そして、すれ違う。
キッツイのは、若者達だけじゃなく、それを見せられてるあたしも同じだったり。 汚い場面、痛い場面、切ない場面、もどかしい場面。 特に、主人公ショーン(ドーソン)に手紙を送り続ける女子のエピソードと、あの“顔”は・・・あうー。
でも、それと同じくらい(いや、そんなには無いけど。)すごく好きなシーンもある。 バイセクシュアルのポールとぶっ壊れてる従兄弟がベッドで大はしゃぎのシーンは名場面じゃない? なんつっても音楽はジョージ・マイケルの「faith」だもの。 ニコニコしちゃったよ。
そんな良いシーンにたどり着くまでの、しょっぱなから見せられる、目の回りそうな凝りまくりの映像の意図は、この純真で混乱した若者達の傷つく様を表すものなのかな? よくわからない。
そして、あの“終わり方”。 わからない。
そしてそして、主人公であるところの、 “カリスマ・ドラッグ・ディーラー、学園の半分の女の子と寝ていると言われ、「アメリカン・サイコ」のパトリック・ベイトマンの弟、ショーン・ベイトマン” を、ドーソン(ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク@オーラ無し)にやらせてしまったのか・・・ わからない。
そう、この映画を作った人と、あたしも、絶対に絶対にわかりあうことは出来ないのでした。
IMDb・スガイ
る / 2003年12月30日
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