ラストサムライ
ラストサムライ
期待ゼロ。どっちかっちゅーと、乗れないだろうなぁという気持ちで鑑賞。
泣きました。 しかもゲロ泣き。 鼻の横に当てたハンケチで堰き止めなくちゃいけないくらい。
でもね、それは、かなーり後半の話で。
始まってからしばらーくは、なんだか不思議な気分でした。 “この不思議感覚はなんだろう?”というのが、ずっと渦巻いちゃって、そればっかり気になっちゃって。
外人さんが日本語を話し、日本人が英語を話す。 それも、規則性なし。 日本人の話す英語を字幕で理解したり、外人さんの話す日本語を聞き取れなかったり。
そして、場面は日本っぽく。 時代劇なんてものを普段滅多に見ないワタクシは、山の中にぽっかり存在する小さな村が、正しいのか正しくないのかも判断できないので、ただただ、“日本っぽい”としか思えず。
どちらかというと、ホビット庄(←この言い方であってるのか?)っぽさを強く感じてた気もするし。
そんなこんなで、終始不思議感に苛まれちゃって。
ちらと聞こえる、評判の高いナベケンさんは、普通じゃない? ナベケンさんの通常営業通りの良さじゃない?
通常通りかっちょよくて上手いナベケンさんよりも、どちらかというと、小雪嬢に感心感心。 いや、小雪嬢というよりも、小雪嬢をこの役に選んだ人に感心。 すごく良かった。 大和撫子っつーんですかね、自分を抑え尽くす、みたいな。 そんな、抑え感と清楚な綺麗さがとても良く見えましたよ。 しゃべると、“あれ?”なんだけど、外人さんには判らんでしょう。
でもね、小雪嬢を選んだ人には感心するけど、小雪嬢のメイク担当者はいただけない。 どうして、オリエンタルな感じを出しちゃったんでしょうね? 特に頬紅。 この映画の日本女性にオリエンタルイメージはいらんでしょうに。 本人の持つ白っぽさだけで、充分だったと思うんですけど・・・。
えーっと、トム様(あるぐれんさん)。 たか(小雪嬢)を見る目がしょっぱなから脂っこすぎ。 狙ってる感モリモリなのに、そのくせ、手は出せない・・みたいな。 でも、そのおかげで、ラストの彼の行動(堂々と村に帰ってくる、あるぐれんさん。)に説明がつくってもんなのか。 初志貫徹。 そーか、なるほどな。
あ、そうそう、あるぐれんさんが痛みのために酒を求め、「サケ〜サケ〜」と叫ぶシーン。 どうしても、「Shake i〜t! Shake i〜t!」って聞こえてしょうがなかったのはあたしだけだろうか・・・
ところで。 肝心の“侍スピリット”ってがの、よくわかんなかったんですけど。 つまりあれですかね、とりあえず生き残れ。ですかね。
・・・ちがうか。
IMDb・シネマフロンティア
ら / 2003年12月29日
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