ケイティ
まったくもって、ガブ(主人公ケイティに一方的に思いを寄せる間抜けなお坊ちゃんハリソン役)目当てだったので、それについては大満足。 出番は少ないけど、思ってたよりも出てたし。
何よりも、この映画の衣装担当者に大きな拍手を。 短髪のガブ吉に、若造風、長T+半そでTのレイヤーとか、ネルシャツ腰巻とか・・・もー、思い出しただけで・・・ぶっ(鼻血) ケイティ(ケイティ・ホームズ)や、他の出演者達の衣装も、いちいち役柄、役者さんどちらにもマッチして、気分良し。
で、興味を持って調べてみると、先月鑑賞した、「ルールズ・オブ・アトラクション」の衣装担当者と同じだった。 ほほー、と納得。 そう言えば良かったもんなぁ。 ローレンの古着ミックスなのとか、ポールの黒いオーバーコートとか。 映画って、そういうところがこれまた、面白いんだよね。
え?「ケイティ」の感想?
えーっと・・・好きか嫌いかは、あえて言いませんよ。
見事に付いていけなかったと言うか、乗り遅れちゃったと言うか・・・ よくわからないまま、終わってしまった感じ。 もちろん、話の展開はわかってるんだけど、え?ええ??えええ???と思ってるうちに終わってた。
主人公ケイティは心に深い傷をもっている優等生の女子。 美貌も親からの財産も才能も豊かなエンブリー(チャーリー・ハンナム)と付き合っていたけど、2年前に彼が謎の失踪。 その失踪事件を担当することになった刑事(ベンジャミン・ブラッド)が現れて、謎の真相が明らかに・・・?
みたいなお話なんだけど、すぐに、犯人がわかるのね。 で、そういう風に見てたら、それではどうしてもおかしいだろうってな事になって来て、ああ、結局それかいぃぃっと、納得いかぬまま終〜了〜。 要するに、 “ケイティが殺して、ケイティの前に現れるエンブリーは幻(妄想)だった。ああ、可哀相に彼女、病気なのね。でも、ケイティ、途中、道端でエンブリーとしゃべっちゃったりしてるし、それって、「ファイト・クラブ」のエド・ノートン状態って事?でも、ケイティは自分が殺したってわかってるし、エンブリーは生きてるんだっていう変な小細工までやっちゃってんだから、全てが意識的な自作自演??” という疑問が渦巻きまくりよ。
ケイティをエド・ノートンにするつもりなら、刑事のキャラも、ヘレナ・ボナム・カーターがやった役くらいに使ってあげないと、刑事、バカ過ぎ。 刑事がバカ過ぎだから、ケイティの行動も曖昧に感じてしまうんだと思う。
バカ過ぎと言えば、ガブ演じるハリソンの使い方も、脱力。 緊迫感満点(っぽい)お話にしておいて、あれは無いだろうさ・・・ ケイティへの疑惑を高めるために用意されたエピソードとしては、安易すぎませんかね。 ハリソン、“死んで”た方が、まだお話として納得できたと思うんだけど・・・
一箇所飛び上がるほど怖かったシーンがあるし、ケイティとエンブリーが映れば、雰囲気満点のきれいなシーンだし、ケイティと友達の就職活動も、興味深いシーン。 すべてのシーンが雰囲気を盛り上げるためにあると言われれば、深くうなずけるんだけど、果たして、それは映画として、サスペンスストーリーとして、どうなの?
イメージビデオとか、空間ビデオとしてなら、満点級。
あ、あたしはDVD出たら買わせていただきますよ、もちろん。 ほら、映画なんて、そんなもんでしょ。
IMDb・スガイ
け / 2004年01月26日
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