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女はみんな生きている

女はみんな生きている

期待していたような手応えを得られず、少し残念。
可笑しいし、チクっとするし、色んなこと考えるし、良い映画だとは思うんだけど・・・。

邦題通り、“女だって生きてる”ってのが大きなテーマね。
それを際立たせる男のバカっぷりと身勝手っぷりがたっぷり。
これって、フランスの映画だから笑えるけど、日本でやったら、怖いよね。
言ってみれば、フランス男だから笑って見られるけど、日本人の男だったら、
洒落んなんないっちゅーか。
もっともっと陰湿になりそう。

平凡な主婦と不幸な娼婦が出会って、転がりだすお話は、気持ち良いけど、
娼婦の過去のパートはかなりキツイ。
しかも、説明が長い。
その背景があるからここに辿り着くってのはわかるけど。

そして、どうも引っかかるのは、主婦のパート。
平凡で、日常に虐げられてるこの主婦が、娼婦と出会って、少しだけ自分の言いたいことを言ったり、普段したこと無いようなことをするけど、それが一体この主婦に何をもたらしたのかが、良く分からなくて。
ただ、言いたいことを言ったり、したいことをして、身勝手な家族から開放される事が、この主婦にとって、果たして本当に幸せと言えるのかが良く分からなくて。

少なくとも、コレを作った人たちは、そういう風に考えてるんだろうけどね。

そんな疑問を抱きながらのラストシーン。
あまりすがすがしい気持ちにはならなかった。

すがすがしい感じではあるけれども。

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お / 2004年06月18日

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