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グッバイ・レーニン!

かなーり前に、↑の画像を拾い喰って、期待は高まっていたんだけど、噂どおりに良かった。
あたしの中での、ドイツ映画的良さ、“人生、明るく泣き笑い”が、みっちりで。

たった、15年ほど前の出来事である、ベルリンの壁崩壊前後のお話なのに、妙に古い感じがするのは、当時の東ドイツがそうであったってのを意識させてくれて良かったな。
歴史?ふーん。世界情勢?へ〜。な、あたしには、優しい。
古臭い感じがするのに、明るい画面が、とても好き。
それとぴったりマッチな音楽も、とても好き。
登場人物たちも、全員が全員、魅力的で可愛らしくて、とても好き。

お母さんを思う、弟くんアレックスが可愛い。
拾い喰ってた印象とはちょっと違ったけど、それはそれで、この映画の雰囲気のなかで、光りまくり。
黒パン(ボクサータイプか?)のウエスト部分に乗っかる腹肉も、まん丸な肩も、愛らしい。
例え、たまに、顔がローリー・寺西似だとしても・・・。

そのアレックスの彼女、ララが、もう、めっちゃめちゃ良い!
最初気が付かなかったけど、これまた好きだったドイツモノ「コマーシャル・マン」の彼女だ。
少し大人っぽくなって、可愛らしいお色気むーん。

もちろん、お姉ちゃんも、お母さんも、まわりの年寄り達も良い味。

ただ、後半、すこしだけ端折られ気分にさせられたんだけど・・・。
お父さんの事とか。
何も知らなかったお父さんの気持ち、少し気になった。


壁が崩壊して、喜ぶ人たち。
でも、心の中は途方にくれてたりするんだろうな。
社会主義に、ある意味守られていたはずのものが、なだれ込んできた新しく作られたモノたちに流されてく。

ただ、それを悪いとか善いとか判断せず、アレックスの母親を思う奮闘振りに乗せて、気持ちよく見せてくれてる感じ。

作られたモノ(虚構)たちに上手くノレるかノレないか・・・

お母さんは、アレックスの愛情あふれる虚構に物凄く上手にノレてたね。
幸せな最後で、良かった。



IMDb・Cine Lapin

く / 2004年03月29日

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