あたしのおやじ、倒れましてん。
GWの最後の日、救急車でICUっちゅーんですか?あそこに直行。 今もそこに入ったまま。 面会謝絶、絶対安静。 でも、倒れたといっても意識はあって、自分で“救急車を呼んで栗”と頼んだらしいので、意識不明の重体とかではないらしいんですわ。
しかも、実家には、94歳の超ボケボケアルツハイマーなばーちゃんがいるので、母ちゃんは家を空けられないと思ったおやじは、“まず兄ちゃんを呼んで栗”と言ったらしいくらいな感じ。
あたしは、GW中に遊びに行くつもりだったんだけど、都合で行けなくなったよという電話をして、聞かされた次第で。 冷たいな、家族たち。 電話くらいくれよ。
とりあえず、母ちゃんを病院に行かせるために、あたしがボッケボケばーちゃんを見てあげることにしたんだけどさ。
一旦帰宅した兄ちゃんの話によると、病院までたどり着けたのが奇跡的ってくらいの状況で、父ちゃんもかなりビビってるらしい。
ま、前から色々と症状はあったし、場所は違えどおととしには同じような原因で入院もしてるし。 親父の親父も兄弟たちも同じので、早死に傾向にあるので、親父にそういうことが起こっても、不思議なことはないし、むしろ、よくがんばってんなといってもいい人生かも。
あー、なんだかよくわかりませんのよ。自分が。 どうしてよいものか、何を考えればよいものか。
ちょっとマイナスの方向に行っちゃうと、たちまちダメになってしまいそうな感じ。 いや、ダメダメ。 とにかく、なんでもないフリをしよう。 フリだけでもしておこう。
あたしと性格が95%くらい同じ、かに座のA型な母ちゃんも、そんなフリしてるみたいだし。
ま、軽く考えておこう。 だから、まだ会いには行かない。 普通の病棟に移るまでは、会いに行かない。 そうしよう。 とりあえず。 信じよう。 親父の力を。 自分のラッキーを。
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