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June 17, 2008

ジェイン・オースティンの読書会/The Jane Austen Book Club

JaneAusten00.jpg
予備知識2%で、
「ジェイン・オースティンの読書会」(原題・The Jane Austen Book Club・2007)
を、観て来ました。

“妙齢の女友達の中で一番平凡だったはずのシルビアの離婚をきっかけに、集まった(集められた?)6人それぞれが、1ヶ月に1冊同じジェーン・オースティン作品を読み、集まる。
月日を重ね、作品を語り合い、自分でも気づかないうちに作品のキャラクターに自分を重ねてみていくうちに、それぞれの関係も変化していく。”

夫に浮気され傷つくシルビア、恋愛に本気になれず犬を愛するジョスリン、離婚歴6回、人生のプロ(?)バーナディット、シルビアの娘でレズビアンのアレグラ、ヒッピーだった母親を嫌い、異常なほどフランスに傾倒している美人教師プルーディ、そして、ジョスリンに近づいたのにシルビアをあてがわれて混乱する不思議くんグリッグ
読書会の6人と、その周辺(シルビアの夫、プルーディの夫と生徒、アレグラの彼女)の、いい年こいた大人たちが、心揺れ動く様子、普通なら見てる方が恥ずかしくなっちゃいそうなのに、見てると何故かほっこりしたり、ジーンと来たり、キューンとしたりして。

いやぁ~、良かったよ、コレ!
なんつっても、主役の女性達周辺の男子達が、ワタシのお気に男子ぞっくりだもの。
知らなかっただけに、お得感満開。

JaneAusten02.jpg 不思議くんグリック役のヒュー・ダンシー(現在32歳・エゲレス産)
ワタシの中では“永遠の短パン騎士くん”だが、彼もすでに32歳か。 クレア・デーンズと結婚しちゃうんだろうか・・・って、そんなことよりも、この映画の彼は見事に不思議ちゃんを演じてましたね。

JaneAusten01.jpg プルーディが恋する生徒役のケヴィン・ゼガーズ(現在23歳・カナダ産)
彼に恋する女教師プルーディ曰く、“彼に見つめられると、彼がスプーンで、私が食べられるのを待つアイスクリームになったような気がするの・・・”ですってよ。
わかるわかる。 でも、彼、等身がどうもおかしいよね。

JaneAusten03.jpg プルーディの旦那さん役のマーク・ブルーカス(現在36歳・ペンシルベニア産)
私の中では“永遠のライリー@バフィー”。
体育会系のガサツな旦那さんだけど、彼が1番いいじゃないか。結局1番オイシイじゃないか、プルーディ。

んで、1番オイシイ、プルーディを演じてたのが、エミリー・ブラント

いやぁ、彼女、いいよね。
ものすごくキレイだし。
彼女の役って、真実味が2割り増し(当社費)。
プルーディのひと言ひと言が刺さって来たもの。
彼女の、『分別と多感 Sense and Sensibility』から『説得 Persuasion』の間の心の動きが見どころ。
“STOP or GO? ジェイン・オースティンならどうする?”

終わり方も気持ち良い。
キャラクターとジェイン・オースティン作品の使い方の上手さが、気持ちよくしてるんだろうな。
しかし、最後のアイツとアイツのラブラブシーンは長過ぎのような気がする。
あそここそ、サラっとして欲しかったよ。

てなわけで、↓以下に、読書会で読まれた6作品を、自分用覚書にあげておくとするよ。

・恋愛の橋渡しを気取るエマが、紳士的男性ナイトリーによって自らを見つめ直し、成長し結婚するまでを描いた恋愛小説、「エマ」(原題・Emma コレ?

・貧しさゆえに蔑まれながら生きてきた少女が、幸せな結婚をつかむまでの物語、「マンスフィールド・パーク」(原題・Mansfield Park)

・南イングランドを舞台に、普通の女の子がヒロインになるまで―風刺性、喜劇性をあわせもつ、オースティンならではの恋愛小説、「ノーサンガー・アベイ」(原題・Northanger Abbey)

・17~18世紀のイギリスの片田舎を舞台として、女性の結婚事情と、誤解と偏見から起こる恋のすれ違いを描いた恋愛小説、「自負と偏見」 (原題・Pride and Prejudice コレ?

・分別を持って生きる長女と、多感に生きる次女を中心にイギリス貴族社会の年頃の娘たちを描いた恋愛小説、「分別と多感」(原題・Sense and Sensibility コレ?

・周囲の説得で愛する人と別れたヒロインの人生の移ろいを描いた心理小説、「説得」(原題・Persuasion)

投稿者 kove : June 17, 2008 11:34 AM| コメ (0) | d・映画メモ部まであと一歩

コメント

おはようございます☆
こぶさんって文学的なんですね。上記の作品一個も読んだことありません↓
ケヴィン君の等身がおかしい件には触れないでください。
本当に残念だけど演技力でカバーして欲しい所。
おもしろそうなので機会があったら観てみます。

投稿者 mgglove : June 18, 2008 10:06 AM

おぃおぃおぃ!
浮気旦那のジミ・スミッツをお忘れですよ!(笑)
意外にかっこ良いのになぁ。

ヒューは「美しすぎる母」を観るベシ。

ベシ。

投稿者 尻尾 : June 18, 2008 04:49 PM

Dも永遠のライリーだろう!と思います!
どんな役どころでも
”ライリーならこうだろう!!”とか話します
すみません、Buffyでリスニング習得してすみません(5,6周しました1-7シーズン)

Mansfield Park以外は読みましたね
って、友達が大ファンなので貸されたんですよ
強制的に

投稿者 D : June 18, 2008 05:15 PM

mggloveさん、
いやいやいや、ワタシ、いっこも文学的じゃないですってば。
その対極ですってば。
勘違いさせてしまった事、深くお詫びします。
っていうか、お恥ずかしい。
ケヴィンくん、背が小さい割りに頭部がでかいんですよね・・・ってまたもやその問題に触れてしまった。
でも、ほんと、ワタシも“食べられるのを待つアイスクリーム気分”でしたよ。
いや、マジで。
え”。
チャンスがあったらぜし!

尻尾たん、
えええー、あの旦那さんー!?
あたしはパスで。
スルーで。
尻尾たんにスルーパスで。
「美しすぎる母」、来週ですよ。
ふんがー。

Dさん、
きゃーーっ!
Dさんも、ライリー?
ライリーよかったよね~・・・・(思い出にひたり中。)
っていうか、バフィーを5~6周すると英語が話せるようになるのかしら?
英語圏で暮らしていけるくらいになるのかしら?
よっしゃ。明日、買いに行こう。バフィー全巻。

投稿者 こぶ : June 19, 2008 01:13 AM

わっちはMansfield Park好きです。映画版も好きなんですが日本では出てないっぽいですよね。Emmaを元ネタ(ネタ?)にしたクルーレスも好きですし、友達と一緒に「Jane Austen Cook Book」を買ってみようかと本気で悩んだりもしましたよ。
マカヴォイさんが出てるBecoming Janeも見てあげてください。

バフィよりもCSIベガス、マイアミ、NYを全部10周くらい見るのがいいですよ。骨の名前も覚えられますし。荒々しく。

投稿者 のりお : June 19, 2008 11:20 PM

徳夫先生、
そう言えば前に徳夫先生とジェイン・オースティンの話をしたような気がするんですけど、何のネタだったろ?
本の感想を言い合ったってワケでは絶対にないのだが・・・あがが。
Becoming Janeって、去年くらいの映画でしたっけか?
ウエルコメの話は無い模様・・・
っていうかね、骨の名前とかはイイです。
昔の“クイズの忌まわしい記憶”が蘇りますって。

投稿者 こぶ : June 20, 2008 12:17 AM