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February 08, 2005

きみに読む物語/The Notebook

TheNotebook01.jpgワタクシ、盛り上がるにいいだけ盛り上がってた(参照1参照2)、コレ。

全米1,200万人が震えた世紀のロマンス。
ですってよ。
全米のうちの、12000万人が、どんだけのもんか良く判りませんけど、とにかくヒットした、そして、震えたわけですね。
震えた・・・

たしかに、ワタクシも震えましたよ。
いろーんな感じで。

ライアン・ゴズリングの美しい横顔とか、ライアン・ゴズリングの美しい身のこなしとか、ライアン・ゴズリングの美しく流れるような金髪とか、ライアン・ゴズリングの美しいチューとか、ライアン・ゴズリングの美しい眉間とか、ライアン・ゴズリングの美しい寝顔とか、ライアン・ゴズリングの美しい・・・∞

もー、ライアン・ゴズリングのプロモ・ビデオとして、合格。
彼は、思ってる以上に良い。
あたしの頭の中にいた、ライアン・ゴズリングよりも3割り増しくらいに良い。
そんなこと、なかなか有り得ないんだけどねぇ。

(以下、相当なネタバレ具合なので、未見で、見る予定の方は、ご注意を。しかも、かなり憎悪に満ちており、不毛な不満を書き連ねてるだけなので、この作品がお好きな方は、読まれない方がいいかと。っていうか、読まないで。おねがい。)


日本の公式サイト



しかし、ライアン・ゴズリングが演じるノアっちゅー男は、多少、鬱陶しい。
もちろん、ライアン・ゴズリングなので、何やってもウットリなんだけど、冷静に考えてみると、かなり鬱陶しい。
それが、晩年、ジェームズ・ガーナーが演じる老人のノアになると、若い頃の奥ゆかしい感じが消え去って、鬱陶しさが際立つ。
年とって、外見だけじゃなく、内面も、かなり変わっちゃってるよね、このノアって人。

対する、アリー。
こちらも、相当、鬱陶しい。
どこか、見覚えのある鬱陶しさだわ。

・・・・!!

コイツだ!!

コイツの、どえらい厚かましさだ!

アリーは、お金持ちのお嬢さんで、普段は自由な時間も持てないほど厳しい家庭に育ってる、はず。
でも、ひと夏、避暑地で奔放なじゃじゃ馬娘に変身中、ノアに出会って、恋にムチュ~

なんつーか、明るく奔放さを武器に、好き放題じゃないのよ、結局のところ。

でも、周りの人間は(ノア含む。)その武器にイチコロ。
唯一、厳しい母親ですら、結局は許しちゃう。
しかも、そうとは見せない感じなところが、また、腹立つったら。
なんとなく、一途っぽくもあり、一生懸命っぽくもあり、憎めないキャラなところが、ムカツクったら。

で、この母親が、また、腹立つんだよなーもー

この母親、やたらと娘に厳しいんだけど、それが、ありがちに、
“あなたの将来のためを思って。”とか、
“後で後悔させたくないから。”とかもっともらしい御託並べてんだけど、実は、
自分も、昔、娘と同じように、身分違いの男と恋に落ちながら、成就できなかった悔しさを、娘にぶつけてるだけじゃんっ
娘だけ、ホントに好きな男とくっつかせるわけには行かないわ。キィィィーーーっってな。
あー、ヤダヤダ。

そんな風に、前半の青春胸キュン純愛部分を見てしまったせいか、年寄り部分でも、感動とか全然無くて。
むしろ、イライラしたりして。

年老いたノアが、老人性痴呆症になってしまった愛する妻に、自分たちの青春胸キュン純愛物語を読み聞かせて、ちょっとでも記憶を蘇らせよう、あの、甘い時間を取り戻そうとしてんのね。

その辺が、何か良くわかんないけど、中途半端に謎めかせたくらいにして。
“え、コレは一体誰のお話?結末は、どうなっちゃうのぉ?この年老いた二人は、どうなるのぉぉ???”
見たいな、雰囲気漂わせたくらいにして。

そんなん、ニブちんのあたしだって、始まった途端に気がつくっちゅーねん。

年寄り部分の終盤では、やたらと、“奇跡”とか言うんだけど、その“奇跡”も、アレ以外考えられないっちゅーねん。
年寄りなんだから。


ふ~~~。

見終えた後、物凄い複雑な心境だったわ。
“ライアン・ゴズリング、もきゅ~~もう一回見たいーーっ”ってのと、
“ざけんなよ、アメリカ人は、一体、どこいらへんで、震えとんねん。あたしゃ、怒りに震えるわー”
てのと。


・・・。
コレ見て、こんな事しか言えないあたしって、病んでますかね・・・


ここからは、一晩経って、追記した部分。

~~考えに考えた結果、あたしが、何故にこんなにこの映画に腹立つのかという理由は、

①この作品を見るには、まだ、若すぎた
もしくは、
②この作品を見るには、すでに、遅すぎた

のどちらかなんだろうと、思う。

多分、正解は、①。

美しかった恋する二人が、年を重ね、老いた姿を、あんな風には見たくない。
そんな風には思いたくないけど、自分ももうすぐ、あんな風になるんだ、しかも、あんな風にロマンティックなものは、あたしには待ってない。

いや、その前に、実は年をとることを恐れている自分や、あんな風なものを、端から期待してもいない自分に、軽く絶望を感じたりすることを、気づかされた事が、悔しかったのかも知れない。

もうすでに、いい年こいてるのに、往生際の悪すぎる自分を感じて、悔しかったのかもしれない。

わざわざお金と時間を払って、何故にこんな気持ちにさせられるのかというところに、こんなにも腹が立ったってわけだ。~~ここまでが、言い訳がましい追記部分。


あ、そだ、あと、
本編終了後に、CHEMISTRYの「ココロノドア」劇場限定特典映像の上映があります。
とかって、お前は、余計なお世話部所属かよっ!
って、帰ろうとしたら、その特典映像ってば、あのブサイクな男性デュオと、美しいライアン・ゴズリングが、うまーい具合に、交互に映し出されるわけよ。
早く帰りたいのに、席たてないじゃん。
余計な事すんなっちゅーのーーっ

って、あたしに言われたくはないか。

はぁ~

The Notebook

投稿者 kove : February 8, 2005 12:30 AM | m・映画メモ部